久しぶりに自信をもって小説を進められたのでとっても嬉しい! 執筆の息抜きにこれを書いています。と言ってもまだ35分くらいしか進んでいないんですが。
35分で進んだ文字数は1847字だった。一時間に換算すると3166字。まぁそんなものだろうなと思う。以前はPCだとタイピングが遅くて2000字がデフォだったんだけど、いい加減慣れてきた。次は4000字をデフォにしたいけど、スキルツリー的には3000字/時を何時間も書き続けられる体力のほうを先に修得したほうが絶対いいんだろうな。まぁ現実にはスキルツリーはないので、純粋に楽なほうから達成していくんですが……。未来のことはわからんね。
小説は、書いているときの意識が全くない(ゴーストライターを疑われそうな書き方だ)ので、書いていて楽しいということはそんなにない。タイピングそのものは全然楽しくないから。そういうことを言うとすれば、「話を考えていて楽しい」とか「あとから読み返して楽しい」みたいなことを正確に言うのが場に合わないときだけだ。だけれどやっぱり達成感で「実際に書く」ことに勝るものはまぁ当然なくて、「書けない書けない書けない……」って状態になってるときからの突然の「書けた!!」の気持ちよさは、ヤバい。脳内麻薬でガンギマってしまう。
その点を考えると、僕はやっぱり小説を書くことが好きなのかもしれない。普段はひねくれて好きじゃねーよこんなもんみたいに思ってしまうけれど、その割にはすっかりくせになっている。もうこうなってしまったら戻れないので今後どうしようという気持ちだけど、戻れないことが気持ちよすぎる。早く小説執筆マシーンになりたい。自我もなくして……。旅行するならどこへ行きたい?
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少し休憩するつもりが興が乗って、二作品ほど投稿サイトにアップしてた。姉妹百合ミステリと、5分で読めるSF。
なんというかけっこう手堅いセレクトである。『カガミナルシス・ブラインド・ラヴ』は同じサークルの人に褒めてもらったこともあるし……実際おもしろいと思う。ミステリとしてちゃんとしてるかは怪しいけど。
あと、僕はある日「お題をもらってから1時間でそのお題に沿った短編を書く」ということを5回やった(つまりその日は5作書いた)んですが、『超新星・スペーストロッコ問題』はその三つ目だった。お題は「宇宙船」と「ロシアンルーレット」。
SFはこの時はじめて書いた。一時間の初挑戦にしてはかなりよく書けたんじゃないかと思っていて、いまでもお気に入りだ。やっぱり本質的にはお題ありきで書くのが得意なんだろうな。「期待されているもの」に対してどこまで応えてどこまで裏をかくか、というのはインターネットの活動と同じ筋肉を使う気がする。
趣味で書いたときのほうがおもしろいものを書けてるな、と思うときはある。使命感に駆られて書いているときは、なかなかこうはいかない。ただじゃあ完全に趣味で書いたものばかりをやっていけばいいのかというとそうでもないとは思ってて、このおもしろさにテーマを込められてこそだよなと思う。現状それができてると感じられるのは『カーニバル』と『ベスト・ファイナル・パーセプション』だけですが……。
『囲われペンギン、きみとぼく』もおもしろいけど、あれでもちょっと説教くさいのだな(僕自身はあの作品に「こうあるべき」的なメッセージを込めていませんが)。あのレベルの「あるがまま」をコンスタントに出さなきゃいけないとなると、かなり厳しくて、結局まだまだ修行が必要みたいだ。いままでSkeb除いても50作くらいは書いてると思う(適当)けど、その中でたった二作かぁ。とはいえ、そんなものかもね。がんばろう。
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エナドリ入れて作業継続するか迷ったけど寝ることにした。
最近よかったものいくつかいきます。
『ぼくらのへんたい』
三人の主人公が全員女装男子で、そこから生まれる三角関係のお話。少女漫画らしいやさしい絵柄と、そこから繰り出される性のグロテスクさのギャップに打ちのめされる。演出も最高。
特に「女の子になりたい男子」という存在を書くにあたっての「性欲に悩む男子」の描写がとてもよかった。「性欲があって辛い」って、すごく描きづらい感情だと思うんですよね。男性は気持ちいいことができて嬉しいって考えのひとがほとんどだし、女性からしたら生理もないくせにそんなんで一丁前に悩むなよってこともあると思うし。
実際僕も、女性の生理に比べたらこんなもんはなんでもないとは思う(痛くもないし、憂鬱にもならないし)。でも無視するといつか足をすくわれそうなテーマだなとも思っていて、ある種の男性にとって、自分に性欲があることを許容しないといけないのってとてもキツいことだと思うんですね。
ほとんどの若い男性ってしっかりめに性欲があるわけだけど、気持ちいいからって倫理的抵抗のある想像をしたり、人生の可処分時間が個人的な欲望ですり減ったりするのに、すぐに慣れるわけじゃなくて。そういう側面をちやんと描写してくれていたのは嬉しかったし、キャラや物語にも深みが出てたと思う。何かに利用したいわけじゃないけど、『チェンソーマン』にも僕はそういう役割を期待しちゃう。
恋愛の色々が詰まっていて苦しくなりながら読んだけど、とてもよかった。そうオチるか〜ってところも好き。たぶん連載中にLGBTQ+に対する世間の価値観もガラッと変わっていってったろうに、その波をよく乗りこなしたなと思う。すごすぎ。
関係ないけどラブコメって自分には生涯書けないだろうという気がします。
今日聴いた。素晴らしい作品だった……。
最近ASMR用イヤホンとして名高いfinalのE3000を買ったんだけど、そのおかげもあってか、とにかくいい音だった。脱力する。タオルケットがあんなに重く感じたのははじめてだった。
ストーリーもすごくよかった!! 死のうとしていた女の子を助けた主人公(僕)が、その少女を樹海に連れてきて(!?)、二人きりで過ごす……という話。「これから死ぬことにしている」という要素と社会から隔絶された樹海という場所によって、時の止まったようなヒーリング空間が形成されていた。ここにいてどんなことをしていても何も変わらないんだということが、やさしい。
チームランドセルさんの音声作品を聴くのは2作目だった。一個前に聴いたのは『目の見えない純情な妹をたぶらかして中出しエッチ』です。さてと、みなさん僕のことは軽蔑しましたか? でもこれ本当にいいんですよ!!!!!!! 感動して泣きそうになったし何度も聴いた。中途半端な少女救済の中途半端さを糾弾しながらも、それでもちゃんとこっちが責任を取れるようにそばにいてくれる感じが……さぁ!!!! ちなみに『カガミナルシス・ブラインド・ラヴ』の元ネタはこれです。
ASMR(や一部のボイスドラマ)っていままで歴史上存在しなかった物語ジャンルだと思う。主人公は読者そのもので、内容はキャラクターが一人で主人公に語りかけてくるだけ。なのにちゃんとシナリオが進んでいく。特性自体は詩に最も近い。というか一人の少女が自分の「ほんもののことば」を語りかけてくれることのどこが……詩以外でないというのか! 僕はこれからも少女救済ASMRを聴き続けるよ。人間として……ファイズとして。
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢をみない』
やっと読んだ。おもしろすぎ!! あと毎回ゲストキャラ(というかその回のメインキャラ)のヘイト管理が絶妙なのなんなんだ。ヘイト管理が絶妙すぎて「ちょっとこのキャラのヘイト溜まりすぎだから、あとで処理するにはこういう展開になるかな?」と予想できちゃうところすらある。それは普通に嫌。
でも補ってあまりあるおもしろさだ。翔子さん真実、よすぎてビビる。よかった。次巻もいきたい。
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結局Xで自作を宣伝してることについて、ひたすら「コイツダサすぎるだろ」という思いで運営している。義務感でやっている。もうこのダサさすら背負わないと本気で努力していることにならないから。泥を啜るならここや。それはそれとしてホントにやめてぇなと思っています。
ありがとうございます! 日記にはついつい強迫観念ばかり書いちゃいますが、実際はがんばったりがんばらなかったりです。情けない気がしてひっこめちゃうけど、楽しかったこともたくさん書けるといいな。
『シェケナベイベー』ですね。正直失敗作を数打ちゃ当たれで出したとこがあるので、泥を塗るようで恥ずかしい感じではあります。ただ安藤さんのイメージがsnoozeのサムネの子だったのは本当だし、snoozeを聴きながら書いてたのも本当。僕も好きな曲です。
失敗作を数打ちゃ当たれで出すことに抵抗はなくなったけど、それでもこの作品だけはちょっとこわい。僕にとって短編小説を書くというのは、いま自分が何を考えているのか知るための作業みたいなとこがあって、要するに日記やエッセイと同じ側面があるんですよね。小説ほどカッコつけてもいい場にならないと自分でも認識できない心理があって。
『シェケナベイベー』に書かれているようなことを、いまの僕は必ずしも正しいと思わないし、当時にしてもなんか書き方ミスったなーと思ったからこそ失敗作の判を押したんでしょうけど、それでも読者の反応って僕は全然わからなかったりするし。誰かしらにハマることがあれば。第1段落の文頭、緑色になってるリンクから読めます。
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