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2024/5/26


 モナ王。『物体』すぎて、食べている間に「これが最終的には胃の中に収まって、自分にとっての外界から消失するのか……」と、不思議な気分になる。


 今日もお風呂サイコパス(翌日の朝にまた入れると思ったから夜にお風呂に入らないやつ)をした。


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 今日はSkebの執筆をやっていて、起きたのが遅かったのでほぼそれだけで終わった。真面目なキャラクターを語り部にすると、文字数が多くなりすぎてしまうので、もっと調節できるようにならなきゃな、と思う。


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  「短編のフォーマットを作る力」について考えている。いままであまり考えないようにしていたけど、おそらく、自分は短編が得意で、長編は苦手なのだ。二十二万字の推理小説を書いたこともあるけど、どことなくパッとせず、お蔵入りになってしまった。


 これは現代日本で小説家としてデビューするには致命的なことで、だからいままで目を背けていた。なのだけど、しかし、Skebやアンソロジーへの寄稿(やったことないけど)など、同人作家として活動するには逆に長所になり得る要素だな、とも気づいたのだ。最終的に小説でご飯を食べていけるようになるなら、過程は問わない。


 で、「短編フォーマット」の話に戻るんだけど……、短編って、一つ一つの作品だと、当然、シリーズにはならない。1万字の小説があったとして、それは「1万字の作品がそこにあるだけ」でしかないのだ。


 でも、「短編フォーマット」のある作品なら、場合は違ってくる。それはたとえば、藤子・F・不二雄先生が独立した短編集を描いているかたわら、『ドラえもん』や『21エモン』などのシリーズものを発表していたようなものだ。


 藤子・F・不二雄先生のおもしろさは、やっぱり短編のおもしろさだ。『ドラえもん』がなんで面白いかって、根本はどうしても、「『ひみつ道具』という発明によって、毎回違う設定の短編を描けるようにしたから」だと思う。


  「短編フォーマット」の作品は、いっぱいある。『21エモン』では、『ドラえもん』における「ひみつ道具」という不確定要素が、「毎回色んな『星』に行く」という要素に置き換わっている。『ウルトラマン』では、毎回色んな『怪獣』が出てくるし、『ルパン三世』では、毎回色んな『盗みたいもの』が出てくるし、『名探偵コナン』では、毎回色んな『謎』が出てくる。


 自分もそういうのをやりたい。やっぱりいくら話がおもしろくても、継続して愛せるキャラクターや世界観がないと、シリーズとして代表作に挙げられないと思うし……、いつまでも作家としてパッとしないままだ。長編の練習は並行してやるとして、ネットでのそういう立ち振る舞いも、ある程度自覚的に取り組まないといけないように感じる。


 本当はそういう意味の『代表作』をやるつもりで、むかし「ベスト・ファイナル・パーセプション」という短編を書いたんだけど……続編を書くのがむずかしくて、滞っています。やるつもりはある。


 小説における「短編フォーマット」の成功例としては、まぁホームズがそうなのは前提としても、意外と『〈物語〉シリーズ』があげられるんじゃないかなと思う。僕の個人的な意見では、物語シリーズは、西尾維新先生が最もF先生に肉薄した作品だ。「ドラえもんだらけ」もまんまやってることだし……。


 西尾維新作品のおもしろさの本質は、じつは短編的なおもしろさなんじゃないかと最近は思う。もちろん長編もたくさん書いているというか、むしろそっちが主流なんだけれど、一方で、その長編たちにも「短編的なおもしろさ」がどことなくついてまわってる、というか……。


 うまく言えないんだけど、それでもひとつ言うなら、「短編フォーマット」のおもしろさのひとつは、「かけ算的なおもしろさ」だということだ。『ドラえもん』なら、「のび太たち‪ ✕ どくさいスイッチ‬」。『ウルトラマン』なら、「科学特捜隊 ‪✕‬ バルタン星人」。それぞれに独立した設定やバックグラウンドがある中で、それらが交差するから、先が読めなくておもしろい。これは一種のテンプレートを利用するようなおもしろさであり、そして西尾維新先生の作品は、たとい長編であっても、こういう類のおもしろさを、ほとんど常に内包しているように思う。そしてそこが、ほとんどの西尾フォロワーが目先の文体の軽妙さや設定の奇抜さにとらわれ、見落として、失敗してきた部分でもある。


 ただのファンの戯言だと思って読んでもらいたいのだけれど、僕も、書き方や考え方は似ている……。Skebで人のキャラを書かせていただくとき、念頭にあるのは、この「短編フォーマット」的な発想だ。


 たとえ一回きりしか書かないキャラクターたちであっても、僕は執筆時に、「この子たちが登場する短編はほかにもいくつもある」という想定で、そのうちのひとつを書かせていただいている……という意識でいる。だからいちいちタイトルをつけるんですね。区切りを設けるために。


 で、そういうSkebで培った技術を活かせるように、自分でも、短編フォーマットを用いた作品を書いてみよう……と、最近は頭を悩ませている。ほんで、こう、ウケたいんですよね。ものすごく。もっともWeb小説で短編って根本的にウケないと思うんですけど……でも『薬屋のひとりごと』とかもあることだしなぁ。がんばろう。


 いまは怪獣が出てくる話を考えてます。


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 ドラクエVIIIやってる。最近RPGは同人エロゲくらいしかやってなかったから、敵が全員エロいことしてきそうに見える。びっくりサタンとか特に。というか相手にダンスを踊らせる特殊能力を持った魔物って、もうなんか、すでにエロい。幼少期にやってなくてよかった(これ以上性癖が歪んでたら、困ってしまうから)。


 関係ないけど、同人エロゲのRPGは基本的に主人公が一人だから、やりやすい。一人で攻略していくRPGってもう絶滅危惧種だと思うんだけど、すごく好きなんですよね。ドラクエの初代もそうだし。主人公が一人のRPGあったら教えてください。


 同人エロゲ好きなんだけど、エロさのために女性蔑視的な表現を平気で盛り込んだりするから、安易に人におすすめできなくて、そこが弱点といえる。中には「こんなの書きたくない……」って言いながら、「悪いやつにエロいことされる」というシチュエーションのためだけに、苦しみながら不要な暴言を書いている人もいるらしい。そんなことしなくていいのに……。


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 なんか長くなっちゃったな。おやすみ。